2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ケンカのてんまつ

受けた恨みは三倍にして返す(by浅田次郎)。 とはいえ、私としては「実害のない」「笑える仕返し」をモットーにウイットとエスプリに富んだ知能犯的ないたずらをご披露したつもりだったのだ。向こうが「まいったまいった、もー勘弁してくれー」と泣きをいれ…

しかえし

父とプチケンカ。 何が頭にきたって、私のつるばらを勝手にばっさり剪定してしまったことよりも、邪魔なものを片付けて何が悪い、これからだってやるぞと開き直られたことなのだ。あっそう、そっちがそうなら私にも考えがあるからね。 まず父の靴をすべて隠…

読了本

『博士の愛した数式』小川洋子(新潮社)。 「本屋大賞」のおかげで知ることができた本(感謝!)。 事故の後遺症で80分しか記憶がもたなくなった老数学博士。だから通いの家政婦“私”とその息子の野球少年“ルート”は毎日知らない人になり、また再び友だちに…

明け方の読書

仕事でちょっとばかり嫌なことがあって凹む。 夜中にふと目が覚めたら、急にその時の困惑や苛立ちがよみがえってきた。忘れて寝ようとするほどに眠気が飛んでいく。2時間ねばって寝返りを打ち続けた後で睡眠を断念、起きて本を読むことにする。薄くてすぐに…

地方銘菓

ふだん職場のコーヒーブレイクにお菓子は出ない。コーヒーも皆ブラックで飲む習慣だ。が、いただきものがあるときは別である。ここのところお菓子の到来物が続き、お茶の時間が華やかで楽しい。 鎌倉銘菓「鳩サブレー」。藤沢周平を人に貸したらお礼にくれた…

読了本

何故かいきなりハリポタが読みたくなり、邦訳『ハリー・ポッターと賢者の石』文庫版を入手して読破。 ……やっぱり面白いと思うんだよな、ファンタジーとしてじゃなく、全7巻の学園ミステリとして。伏線がよく生かされているもの。続いて『秘密の部屋』の途中…

ただいま読書中

『ふたりジャネット』テリー・ビッスン/中村融編訳(河出書房新社 奇想コレクション)。 すごく面白い。“ウィルスン・ウー”シリーズ、何なんだこれは。登場するのはとっぴで不可思議なできごとをすべて超難解な数式で説明してしまうナゾの中国人(主人公で…

読了本

『わが愛しき娘たちよ』コニー・ウィリス/大森望ほか訳(ハヤカワ文庫)読了。 12編を収録した短編集で、それぞれの話の冒頭にウィリスのコメントがついている。これが読者をケムにまくのだ。「見張り」「サマリア人」に泣かされた。特に「見張り」は『ド…

鳥はむ

久しぶりに食べたくなったので日曜にムネ肉を4枚仕込んだ。今の時期は栽培中のローズマリーやセージ、バジル等がふんだんに使えるのでたっぷり入れてみる。やっぱりドライハーブよりもいい香りだ。 2日漬け込んで水洗いした後、火入れ。沸騰後10分ほどト…

階段落ち

出がけに外階段を1段ふみはずして転んでしまった。呆然。なにやってんだ私…。 足首がグキッと変な音をたてたので焦ったが、捻挫というほど酷くないようだったのでそのまま出勤。左足でよかった、右足だったらペダルが踏めないから車の運転ができないところ…

読了本

『七人の魔法使い』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/野口絵美訳(徳間書店)。 うーん、まあまあ面白く読めたけれど、「先の展開がどうなるか作者にも分からずに書き始めた」というだけあって練られてない感じも少々あり。二千字の謎とか、ちょっとなあ。 『…

日光過敏その後

土曜日はいい天気、陽気に浮かれて球根類の堀り上げに精を出した。するとたちまち手の甲のじんま疹がぶり返し、痒くて眠れないわ掻き毟って傷だらけになるわでもう大変。水で冷やしつつ軟膏を塗って只今は小康状態を保っている。長袖シャツに帽子着用で日光…

イチゴ収穫

早朝の愉しみ。赤くなったイチゴの実を収穫するのだ。 冬に苗を植えつけてから長かったなあ……苦労もあった。でもこうして真っ赤にふくらんだ実を見ると嬉しい。今朝の収穫は10個くらい。明日もそれくらい獲れそうだ。大小さまざま、食べてみると甘いのあり、…

読了本

『ダーリンは外国人 外国人の彼と結婚したら、どーなるの?ルポ。』『ダーリンは外国人 2』小栗左多里(メディアファクトリー)。 書店で見かけ「そーいえば話題になっていたなー」と冒頭を立ち読みするうちにブフッと吹き出してしまった。決まりが悪くてそ…

サギ師まかりとおる

債権回収センターとゆー所から弟あてにハガキが届く。有料サイトの料金が未納だから払うように云々と、言葉は丁寧だがそのじつ慇懃無礼で脅迫めいた文面だ。 うさんくさいと思いつつも万が一を考えてしまい不安がっている母に「弟はとっくに家を出て一人暮ら…

読了

『わが愛しき娘たちよ』収録「失われ、見出されしもの」読了。 ……あれ、もしかしてこの短編も『犬は勘定に入れません』と関連してくるのかな? ネッドやヴェリティを駆けずり回らせたおおもとの原因がこの短編に描かれているんだったりして。はじめからこの…

「見張り」

コニー・ウィリス『わが愛しき娘たちよ』(ハヤカワ文庫)収録の短編「見張り Fire watch」を読む(タイトルには二つの意味がかけてあるのかな?)。 近未来のオックスフォードを舞台にしたタイムトラベル・シリーズのひとつ。時代的には『ドゥームズデイ・…

『犬は勘定に入れません』リサーチ

『犬は勘定に入れません』を読んで「何だろう?」と思った言葉についてgooやGoogle、辞典などで調べてみた。イメージが浮かばないものはgoogleの画像検索がたいへん役に立った。【かんかん帽】 boater 麦わら製で頂の平らな男子用の夏の帽子。叩けばカンカン…

復刊

近藤ようこ『水鏡綺譚』新装版にて復刊とのこと。描き下ろし完結編「夢幻」も収録されるそうな。素晴らしい。 http://www.fukkan.com/vote.php3?no=4558 諸事情から完結しておらず、いつか続きを描いて欲しいと願っていた作品のひとつなのでとても嬉しい。久…

読了本

『犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』コニー・ウィリス/大森望訳(早川書房)を再読しおわった。 伏線がたくさん張られている長い物語は再読してこそ面白い。鍋いっぱいに作った二日目のカレーがよりいっそう味わい深く美味し…

黄金週間の園芸家

なんだったんだろうあの悪天候は。 吹き荒れた風のせいで植えつけたばかりのバラ苗がぽっきり折れたり、頭でっかちの白モッコウの鉢が倒れて転がったり、それらの処置をしてる最中にダリアの球根を埋めたプランターにけつまづいてひっくり返したり。まったく…

うどん部

うどんを愛するうどん部。単なる自分部である。よって部員は私ひとり。実はこっそりと讚岐うどん祭り中である。先だって新聞広告の誘惑に負けとうとう通販開始してしまったセシールの「さぬきうどん人気穴場店探検隊1」、4月頒布の上原屋本店さんが届いた…

読了本

『予告殺人』アガサ・クリスティー/田村隆一訳(ハヤカワ・ミステリ文庫)読了。お風呂本。ミス・マープルものである。 田舎の地域新聞に載った殺人予告を見て興味しんしん集まった近所の人々。どうせ悪戯だろうとタカをくくっていたら、起こったのは本物の…