サギ師まかりとおる

債権回収センターとゆー所から弟あてにハガキが届く。有料サイトの料金が未納だから払うように云々と、言葉は丁寧だがそのじつ慇懃無礼で脅迫めいた文面だ。
うさんくさいと思いつつも万が一を考えてしまい不安がっている母に「弟はとっくに家を出て一人暮らしなのになんで実家に通知がくるのか。内容もありえないほど馬鹿げている。連絡先に携帯の番号しか載せてない会社がちゃんとしたところのわけない。サギ以外のなにものでもないから放っておけばいい」と言いきかせたのだが時間がたつほど不安がつのるようだ。けっきょく夜遅く弟宅に電話を入れ、やっとサギであることを納得した。
ちなみに債権回収センターについて検索したら詐欺である証拠がたくさん出てきた。プリントアウトして母に渡しておこう。
http://www.pref.hokkaido.jp/kseikatu/ks-bssbk/syouhi/pres150924.htm
http://www.pref.nagano.jp/seikan/seibun/jyouhou/saikenjouto2.htm

しかし、これじゃあオレオレ詐欺をはじめとする安易な詐欺が蔓延するわけだ。人を不安にさせること、そしてその不安につけこむのがこんなにも「たやすい」だなんて、まじめで正直なフツーの人々には思いもよらないことだろう。昨年1年間のおれおれ詐欺被害額は約43億円、今年は三月までですでに21億円の被害が出てるそうだ。塵も積もればなんとやら。ひっかかるヤツがいれば儲けもの、の範囲をこえている。詐欺師たちは笑いが止まらないだろう。
うちの母はまだ確認の電話を入れる余裕があったけれど、相手がいきなり高圧的な態度に出てきて急かされたりしたらオロオロするあまり払ってしまうかもしれない。実際そういう人が多いのだろう。どうすれば防げるんだろうね。実家の親たちに向けて警告を発するよりも、一人立ちした子どもたちに向けて「親とマメに連絡を取り合え」とアピールしたほうが効果的かも。