読了本

 

スワロウテイルの消失点 法医昆虫学捜査官

スワロウテイルの消失点 法医昆虫学捜査官

 

 スワロウテイルの消失点 法医昆虫学捜査官/川瀬七緒

シリーズ7作目。今回、冒頭が一番エグかった。虫(とくにウジ)の描写にはけっこう慣れてきてしまってる自分にびっくり……。赤堀が相変わらずの変人っぷりで楽しい。法医昆虫学マジヤバイ。トントントーンと繋がっていく事実の面白さはフィクションならではだけど、虫(と鳥)についてはノンフィクションなんだよね? 岩楯の新たな相棒、癖があるけど有能でよかった。赤堀は魔女のごとき謎の包容力があるけど、岩楯もおやっさん的ほーよー力が増してきてるよね。お似合い!

読了本

 

 本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部「貴族院の自称図書委員VI」/香月美夜
“図書委員活動”を本格的に始めるローゼマイン。王族のヒルデブラントが関わってきたせいでエーレンの大人たちは頭を悩ましているけど、この王子けっこう無自覚にやらかすよなぁ。ローゼマインと混ぜたら危険!状態。まぁ兄王子たちと比べたら可愛いもの。イラストのおかげで幼さもより強調されてるが、もし彼の年が十も違ったら今後の展開も変わっていたかもしれない。いや、この世界の貴族社会の枠組みをぶっこわしていくローゼマインについてくのは無理か……その上を行くような人じゃないと。

読了本

 

 本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部「貴族院の自称図書委員」V/香月美夜
ついにアニメ化も決まった本作。貴族としての生活に慣れていきながらも、下町との縁は細々と切れずに続く訳だが……それが何によって成り立つものなのか、知ってから読むと感慨深いものが。今は厳しいお小言おじさんでしかないからなぁフェル様。ダームエルの扱いが相変わらずヒドイのには笑ってしまう。アウレーリア視点で少し謎な部分が明らかになった。ていうかランプレヒト、こんなこと考えてたのか。もっと脳筋寄りかと思ってたら意外に愛妻家だし。

読了本

 

江戸の骨は語る――甦った宣教師シドッチのDNA

江戸の骨は語る――甦った宣教師シドッチのDNA

 

 江戸の骨は語る 甦った宣教師シドッチのDNA/篠田謙一
18世紀はじめ、布教のため日本に渡航してきたひとりのイタリア人カトリック司祭。当然のごとく捕らえられて江戸で幽閉され、6年後に47歳で亡くなった。そう記録の残る「切支丹屋敷」跡地で発掘された3体の人骨は誰のものなのか? 鑑定を依頼された筆者による学術的な流れもスリリングだけど(ゲノムデータでここまで分かるんだね~)、人骨の所有者である地方自治体との行政的な攻防がまた面白かった。文京区、お役所仕事がめっちゃディスられてるぅ!

読了本

 

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~貴族院外伝 一年生

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~貴族院外伝 一年生

 

 本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 貴族院外伝 一年生/香月美夜
ローゼマイン以外視点による短編集。ヴィルフリートの坊ちゃん気質にちょっとイラッときたが、トラウゴットはその上をいくヘイトの集めっぷりで、逆に気の毒になってしまった。本当に心を入れ替えたら許してもらえるかもよ~、無理だろうけど。そういう意味ではアンゲリカ視点には心が洗われるようだった。清々しいまでの邪気のなさ。エックハルトとの仲も思いのほかドライじゃなかったみたいだし。それに比べてハルトムートの腹黒さよ、まっすぐ打算的なクラリッサとは混ぜるな危険! 主への心酔っぷりはエックハルトの前の結婚のときと似た感じかもだが……まぁ、最終的にはみんな幸せになってほしいよね。

読了本

 

花だより みをつくし料理帖 特別巻

花だより みをつくし料理帖 特別巻

 

 花だより みをつくし料理帖 特別巻/高田郁
あれから4年、登場人物たちのその後を描いた短編集。大坂でのふたりの生活は気になっていたけど……澪、夫を「先生」と呼んでんのかーい。胃が痛くなるほどに全く甘さのない新婚生活、小松原たちのほうがよっぽど甘いってどんだけ。料理人として、医師として、乗り越えなければいけない壁なのだろうけど、なかなか辛いものがあった。こんなところに戯作者が訪ねて来ちゃったらとハラハラしたわー。美味しいだけじゃ潤せない心の疲れを故郷の味が癒すという展開に納得しつつも、もっとラブラブしてほしかった……!!! という心残りも。

読了本

 

 

 ビブリア古書堂の事件手帖 扉子と不思議な客人たち/三上延
栞子と大輔が結婚して、子どもも生まれてる。そんなビブリア古書堂の現在が語られる。ふたりの娘である扉子がまあ、こまっしゃくれたお嬢ちゃんで……将来がしんぱいです! さて、子どもに語るにはややヘビーな「古本にまつわるお話」は、事実だけ見れば苦くてしんどい後味かもしれない。けど、後に残る苦さもひっくるめて、最初の話と最後の話が忘れがたい。にじみ出る古書への愛が苦みをまろやかに包み込むから。奈緒の話はオチにニヤニヤ。