2004-05-06 読了本 『予告殺人』アガサ・クリスティー/田村隆一訳(ハヤカワ・ミステリ文庫)読了。お風呂本。ミス・マープルものである。 田舎の地域新聞に載った殺人予告を見て興味しんしん集まった近所の人々。どうせ悪戯だろうとタカをくくっていたら、起こったのは本物の殺人だった……。「素性を偽って他人を騙す」ということが色んな形をとって登場するのだが、真犯人の最初はささやかだった(はずの)悪意がストレス下で癌細胞のように増殖するさまが恐ろしかった。 さあ次は『パディントン発4時50分』だ。マープルもの制覇の日も近い。