2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

義経

第4回「鞍馬の遮那王」。 今年の大河は、けなしたいわけではないけど正直いって退屈に思える。去年のことがあるから多少つまらなくても脱落せずに観つづけるつもりだが、テンポがスローすぎてつらい。そのゆっくりさを“間”や“余韻”とはいいがたく、緊張感が…

読了本

『図書館の神様』瀬尾まいこ(マガジンハウス、2003)。 心から打ち込んでいたものと隔てられて人生どうでもよくなった主人公、清。いいかげんな恋愛にとっぷりつかっていたら、ひょんなことから文芸部の顧問になってしまった。部員:三年生がたった一名、顧…

読了本

『QED ベイカー街の問題』高田崇史(講談社ノベルス、2000)。 ホームズについては一般常識程度しか知らないので日本史ものよりは気楽に読めた。けっこう感心もしたのだけどシャーロキアンの方々にとってはどうなのだろう。今回は事件と薀蓄のバランスがよか…

読了本

『チルドレン』伊坂幸太郎(講談社、2004)。 連作短編集。ミステリとしてはすごく分かりやすくて、そうだったのか! とかやられた! とかいうような感動はなかったけれど、へんにヒネたところがなくて爽やかな読み心地。陣内の破天荒なキャラがおもしろく、…

ランなランナー

胡蝶蘭・カトレアを生産販売している洋蘭屋さんのサイト。 洋蘭の鉄人 森田洋蘭園 http://www.morita-orchid.co.jp/ここのメルマガがミョーに笑えるのである。ランに興味がなくても購読して損はないくらい面白い。とくに生産者の日常を伝える「ハウスの中の…

読了本

『暁の円卓 3 暗黒の歳月(前編)』ラルフ・イーザウ/酒寄進一訳(長崎出版、2004)。 敵の影におびえ逃げ回る日々。敵は大きく、味方は少なく、守るべきものは多く。主人公にとっても読者にとっても今が一番つらい時期かもしれない。

週末の園芸家

腐葉土づくりに初挑戦。 売っている腐葉土が未熟なハズレ品ばかりで困ってしまう。葉の形が残っていたり、異物が混ざっていたり。仕方がないので自分で作ってみることにした。近所の公園でクヌギの落ち葉を大量に拾ってきてよく湿らせる。45Lポリバケツに…

時代は“華流”(ホアリュウ)

……となれば嬉しいのだけど。去年は“韓流”に押されていたのでがんばってほしい(チャウ・シンチーはずっと前からがんばっているが)。私はといえば、さっき思わず「射都英雄伝」DVD-BOX 1・2を注文してきてしまったところである。毎週2話ずつしか観られな…

読了本

『ほうかご探偵隊』倉知淳(講談社ミステリーランド、2004)。 けっこう面白かった。軽いノリなので小学生のミステリ入門書によいかも。ニワトリにはドキッとさせられたが。ネコにそっくりな龍之介くんの“憧れの叔父さん(東京在住)”ってゆーのはもしかしな…

読了本

『回転銀河 3 ISBN:4063405265』海野つなみ(講談社コミックスKiss、2005)。 2巻では蛇蝎の如く忌み嫌っていた美貌の悪魔、双子の天野兄弟にどんどん親近感が湧いてくるのをどうしようもない。相変わらずムカつくやつらなのに。これは愛? 孤高さは失わせ…

読了本

『tsunamix (KC KISS) ツナミックス 海野つなみ作品集』 それにしても美味しそうなタイトルだ。ツナ中心のクラブハウスサンドってところだろうか。しかも他所では決して食べられないとっておきの逸品。意欲的に“つくりこむ”タイプの作家なので、たった1冊の…

読了本・コミックス

『金魚屋古書店 1 ISBN:4091885535』芳崎せいむ(小学館IKKIコミックス、2005)。 「金魚屋古書店出納帳 上ISBN:4091885519 下ISBN:4091885527」の続編。というか、掲載誌が変わったりなんだりで題も改めて新装開店したらしい。版型の変わった新装版「出納…

読了本・コミックス

『よつばと! 3』あずまきよひこ(メディアワークス電撃コミックス、2004)。 何度も吹き出してしまった。子供を描くのがうまいなーと感心する。ロリとか萌えとか、そーいう「大きいお友達」に都合のいい視線で描かれてないから、どんなに行動がとっぴでもギ…

読了本

『すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア/浅倉久志訳(ハヤカワ文庫、2004)。 南国の海が見せる不思議なまぼろしは、けだるげでどこか懐かしく、小悪魔的だ。語り手の「わたし」の受け止め方が気持ちいい。『…

金曜には金庸

射都英雄伝、チャンネルNECOで一月より遂に放映開始。全42話。(都の字の表記は[周+鳥]) http://www.necoweb.com/neco/syacyo/週に2話ずつ放映されるので第4章まで観終わった。これが「新選組!」なき後のココロの空漠を埋めてくれるに足る面白さなのだ…

読了本

『指輪物語 エルフ語を読む』伊藤盡(青春出版社、2004)。 文学研究の本だが、はんぶんは語学の本だ。歴史書としても読める。しかし思ったより堅苦しくなくてむしろ面白かった。この本でクゥエンヤとシンダリンを学べば、エルフを相手に挨拶や日常会話がで…

読了本・コミックス

『解決浪漫倶楽部 (ジェッツコミックス)』遠藤淑子(白泉社ジェッツコミックス、2004)。 去年が熊出没の当たり年だっただけに「スプリング レイン」は切ない。どうしようもないのだろうかこれは。「解決 浪漫倶楽部」は大正時代が舞台。お金持ちの高飛車美…

読了本

『QED 百人一首の呪』高田崇史(講談社文庫、2002)。 正月に百人一首どころか坊主めくりですらやらなくなって久しいな……という感傷からふと手にとったこの本、面白くて徹夜で読んでしまった。講談社ノベルズとして出たとき(1998年)に、もっとキワモノっぽ…

読了本

『夜のピクニック』恩田陸(新潮社、2004)。 全校生徒が一晩かけて長距離を歩きとおす壮大で過酷な行事「夜間歩行」。文化祭や修学旅行に較べればおそろしくシンプルかつ格安なこのイベントが不思議なほど魅力的に描かれている。体が悲鳴をあげるほど歩き続…

読了本・コミックス

『豪放ライラック 2』桑田乃梨子(ワニブックス、2004)。 りらの暴走止まらず。ちっとは人の話を聞けっっ。職場によく似た人間がいるもんで(妹属性はないのだが)、なんだか妙にしみじみした気分になる。手芸部の部長に思わず知らずシンクロ。りらと同じ…

読了本

『壬生義士伝 上下』浅田次郎(文春文庫、2002)。 2003年には映画化もされた時代作品を大河ドラマに触発されて再読。これは浅田作品のなかでも好きな話だ。貧しい南部藩の下級武士として生まれ新選組隊士として果てた吉村貫一郎の人となりが周囲の人々の語…