金曜には金庸

射都英雄伝チャンネルNECOで一月より遂に放映開始。全42話。(都の字の表記は[周+鳥])
http://www.necoweb.com/neco/syacyo/

週に2話ずつ放映されるので第4章まで観終わった。これが「新選組!」なき後のココロの空漠を埋めてくれるに足る面白さなのだ。思わず嬉し泣き。だって「義経」じゃ埋まらないんだもの(そういえば時代背景はほぼ同じ頃かな)。
ドラマ化にあたって原作者の金庸が出した条件は「原作に忠実に」だったそうだ。ということは、キャラの性格や生死、話のスジや展開を変えることはおろか、空を飛んだり水の上を走ったりする軽功や、巨大な鉄の鼎を片手で持ち上げたり掌打のひとうちで相手を殺したりする超絶的な技もちゃんと映像で再現しなければならないわけだ。製作スタッフの苦労がしのばれる。それだけになかなかの出来である(たまに笑ってしまうところもあるが)。テンポも速くて飽きさせない。また登場人物が皆かっこいい。特に全真教の丘処機の超横柄なとこはステキだ。役者の演技も達者だし日本語吹替もいい感じ。
しかし「西のトールキン、東の金庸」と並び称されている、というのは初めて聞いた気がする。分かるような分からないような……とりあえずトップページの画像は「ロード・オブ・ザ・リング」のパロだけどね。