読了本
ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/09/22
- メディア: 文庫
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ビブリア古書堂の事件手帖 扉子と不思議な客人たち/三上延
栞子と大輔が結婚して、子どもも生まれてる。そんなビブリア古書堂の現在が語られる。ふたりの娘である扉子がまあ、こまっしゃくれたお嬢ちゃんで……将来がしんぱいです! さて、子どもに語るにはややヘビーな「古本にまつわるお話」は、事実だけ見れば苦くてしんどい後味かもしれない。けど、後に残る苦さもひっくるめて、最初の話と最後の話が忘れがたい。にじみ出る古書への愛が苦みをまろやかに包み込むから。奈緒の話はオチにニヤニヤ。
読了本
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員IV」
- 作者: 香月美夜,椎名優
- 出版社/メーカー: TOブックス
- 発売日: 2018/09/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部「貴族院の自称図書委員IV」/香月美夜
あまり大きな事件はないけど、こまごまと印象的なシーンのある巻。カルステッドの嫁自慢とか。ローゼマインが処女作?にダメ出しくらう件とか。ハルデンツェルに春が来たりとか。次の巻は2年生になってイベント尽くしらしいから楽しみ。エピローグには背筋がゾワゾワ……貴族視点は苦手じゃ。ジル様ですら誰も幸せにならぬ婚姻とか言い出すし。にしてもアーレンスバッハのギーゼルフリートって本編で出てきたっけ? ランプレヒトの嫁アウレーリアも本編では謎の恥ずかしがり屋だったが、番外編か何かで事情が補完されるんだろうか。
読了本
- 作者: 川瀬七緒
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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シリーズ第6弾。赤堀涼子の変人っぷりは相変わらずだけど、虚勢や演技のような部分も垣間見えてきたり。やつも人の子であったか……半分くらい虫なのかと思っていたが。そして、それをどっしり受け止める岩楯。よっ、頼りがいがあるね! ぜんぜん色っぽい展開にはならないけど! 第1巻の頃のほうがまだ男女の仲っぽい描写があったよ。今じゃすっかり戦友になっているが。そしてやっぱりワニさん、大吉とのコンビが落ち着くな。サポートもツッコミ役もさまになっている。いやー、今回も色々と虫をググってしまいました。やけど虫、こわひ……。あともう抹茶味のお菓子が無心で食べられん……。
読了本
- 作者: 白鷺あおい
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2017/09/11
- メディア: 文庫
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第2回創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞作。えええ、新人賞優秀賞でこのクオリティかー! とても面白かった。たしかにハリポタやRDGを連想する部分もあるけれど、この作者ならではのユニークさが際立っていたし、けっこうな長編なのにムダなところや冗長なところがまったくないのがすごい。SF色やミステリ色、恋愛色もあるしなぁ。三部構成になってて、カラーがそれぞれ変わるのにまったく違和感がない。伏線の回収もみごと。すべての謎解きが済んで、冒頭から読み返すと2度おいしい。英文タイトルが“ARROW”というのも洒落ててニクい。作者の次回作が今から楽しみだが、「ディアーヌ学院もの」としてシリーズ化もしてもらいたいわ。
読了本
- 作者: アンディ・ウィアー,小野田和子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/08/22
- メディア: 文庫
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「火星DASH村」と評判になった映画『オデッセイ』の原作本。映画まだ観てないけど、ホントに火星でジャガイモ作ってるぅ! しかも有機農法(笑) いや、笑いごとではないのだ。途中で頓挫するし。うまく行かないのはこれだけじゃないし。ぶっちゃけいつでも死と隣り合わせ、普通だったら狂ってしまいそうな状況を、明るく洒落のめすメンタリティが宇宙飛行士には必須なのだろうな。「なにもなし茶」にはさすがに吹いたよ。徹底してるなぁ。で、ワトニーはちゃんと地球の土を踏んだ……のよね?