読了本・コミックス

『春告小町 3』山口美由紀白泉社花とゆめコミックス、2004)。
せっかく前の巻でお春といいムードになったのに、ダンナがこれほどまでに暗くて重い過去を背負っているとは。はたして大団円を迎えられるんだろうか。心配。山口さんならやってくれるのだろうけど。あの草に埋もれる幼子はどういう役割を担っているのだろう。
『スイート ホーム』遠藤淑子白泉社文庫、2003)。
読みきり短編集。お見合い相手は熊だった!という「四百年前の約束」だけ読んだことがあったのは当時の掲載誌(花とゆめEPO)を買ったのだろうか? かなり強く印象に残ったはずの話だのに、今の今まで忘れていたのが不思議。「ファンタジーだよ〜ん」のヘンさが妙に好きだ。
『N.Y.小町 全4巻』大和和紀講談社漫画文庫、1997)。
オトコ顔でゴーイングマイウェイなヒロイン志乃のハチャメチャな活躍ぶりが愉快な大河ラブコメ。懐かしくて再読したくなったのが『蹴りたい田中』に触発されて、というのがちょっとアレだけど、いいもんはいいのだ。大和和紀作品ではこれと『ヨコハマ物語』が特に好き。時代がちょうど重なるので併せて読むといっそう面白い。そういえば万里子がゲスト出演していたっけ。
『ぼくは、おんなのこ』志村貴子エンターブレイン、2004)。
読んでいると時の流れがゆるーくなる。『放浪息子』でもおなじみニューハーフのユキさん登場の「花」と、描き下ろしの「sweet16」が可愛かった。志村さんってホントに“おんなのこ”が好きなんだなあ。