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図書館の魔女 第四巻 (講談社文庫)

図書館の魔女 第四巻 (講談社文庫)

図書館の魔女 第四巻/高田大介
大活劇の最終巻は確信犯的ぶ厚さ。水槌の調整で身動きとれないイズミルとか、イラムのスープに涙ぐむアキームとか、衛兵のみなさんの微笑ましいエピソードが好きだ。疫神と犬の襲撃シーンや潜入!双子座館のくだりは話に没入しすぎて時間を忘れるほどだし。まあ一番好きなのはマツリカが「図書館においで」と告げる場面なんだけどね……そんなふうにキリヒトを説得しておいて、いざ別れとなったら泣いちゃって顔も合わせられないのとか、かわいいよなあ。ヴァーシャとの別れの会話のなかに次の巻の伏線があったりとか、物語の編み方が緻密すぎてもう! ああ、早く3作目が出るといいのに。