読了本

誰にも探せない

誰にも探せない

誰にも探せない/大崎梢
かつて埋蔵金探しにハマっていた幼なじみが黒い騒動を連れてくる……。“宝探し”に狂奔する人々の群像劇。大崎さんらしからぬ、なかなかにハードかつバイオレンスな展開だったが面白かった。主人公を含め、みんな裏があるように思えて、誰が敵か味方か? とハラハラ(笑)。出来すぎの縁が繋がっていくのは、登場人物が突っ込んではいたが、それこそがフィクションの醍醐味なわけで。伯斗が抱えていたものが明かされるくだりには思わずハッとなった。