読了本・コミックス

恋は雨上がりのように 4/眉月じゅん
既刊4巻まで大人買い。クールな美少女がバイト先のバツイチでこぶ付きな冴えない中年男に恋をする。ただそれだけの話ではあるけれど、面白い。なんせ加齢臭ですらいい匂いと思えるような恋なのだ。とはいえちっとも進展しない、いや1ミリずつくらいは近づいてるかもしれないが、ってくらいなのでものすごいじれったい。でもそのじれったさこそが魅力。常にすれ違い、かすかに触れあうくらいだからいい。甘酸っぱさが生臭さに変わってしまわないように願う……。まあでもあきらが高校卒業した後なら、くっついても別にかまわないかなとは思うよ。どうなるかわからんけど。店長の元妻もまだ出てきてないしなあ。あの作家がそうなのかと思って無駄にドキドキしちゃったぜ。

ゴールデンカムイ 5/野田サトル
既刊5巻まで大人買い。去年、話題になっただけあってさすがに面白い。アクションシーンのスピード感&エグい迫力と、魅力的なアイヌ文化&卓越したグルメ描写が、よく撹拌してもしばらくすると分離してくるドレッシングばりに混ざり合ってない(←ホメてる)。ハードボイルドな展開なのに、アホみたいなユーモア絡めてくるし。まとめて読んだからよかったけど、コミックスが出るごとに読むのだと話の筋がどっかいっちゃって分かんなくなりそうだ。マタギのおっさんと、変態殺人鬼のおっさんが忘れがたい。

信長協奏曲 13/石井あゆみ
最近やや間延びして感じられたが、今回やけに面白かった。ブラコンすぎるおいっちゃんは今後どうなるのか……。サブロー(とミッチー)はぜんぜん老けないんだが、このまま本能寺までいくのだろうか。ふたりの入れ替わりを知ってる人がどんどん増えていくけど、しまいには家臣全員にバレてるとかならないだろうね。帰蝶だけは知らないままでいてほしいが。弥助が旅に出たのはなんのフラグ?