読了本
- 作者: 稲見一良
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/09/07
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『セント・メリーのリボン』asin:4334740316の表題作の続編になる連作短編集。猟犬専門のはずが、トナカイとか競走馬とか探す羽目になるのに思わず笑ってしまった。本当は断ることもできただろうに、根っから優しいんだよね。フィリップ・マーロウの台詞を地で行く主人公と、闘う相棒犬ジョー(ビール党!)がとても渋くてかっこいい。遺作だそうで、まだまだ続きそうなところで断ち切れているのが残念でならない。
ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/06/21
- メディア: 文庫
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『たんぽぽ娘』も今は普通に手に入り、簡単に読めるようになったのだからいい時代だ。でも古書の価値はまた別の次元にあるのだろう。賢治の初版本のように。そういえば私が初めて「永訣の朝」に触れたのは教科書でだったが、“兜卒の天の食”じゃなくて“天上のアイスクリーム”のほうだったよ。妹はブログでもやってんのかいなと思ってたらそこまで粗忽じゃなかった。栞子母、謎……。