読了本

辺境の老騎士3 バルド・ローエンと王国の太子/支援BIS
続きを待てずにWeb版を読破済みなんだけど、けっこう加筆されてるよね? それにしても、くれぐれも空腹時に読んではいけない本である。バルドじゃなくても「カムラーめ!」と言いたくなる。それでもバルドは食えるんだからいいよ、食えない読者の身にもなってくれよ。ドリアテッサの大冒険がご婦人たちによってロマンス色に彩られるくだりがおかしい。ほかにもちょこちょこ好きな場面があるんだけど、バルドが昔の恨みを許すシーンなどは胸にぐっときた。

もう過去はいらない (創元推理文庫)

もう過去はいらない (創元推理文庫)

もう過去はいらない/ダニエル・フリードマン著、野口百合子訳
期せずして爺本を続けて読んでしまった。シリーズ2作目。こちらのバック・シャッツはバルドよりも食えない性格だが、体には相当ガタがきている。そのあたりの描写はとてもリアル。内容もかなりシリアスだけど、懲りるということや落ち込むということを知らない心身のタフさ(鉄の心臓に剛毛が生えてる系)がすべてを吹き飛ばす。ぶっ飛び過ぎてて、ときどきブフッと噴いてしまうことも。しかしこの状態で続編って……どうなるんだ?