読了本・コミックス

迷信話集 うつつのほとり/草間さかえ
東京から来たおぼっちゃんは受け入れるのに、天狗や狐に近い(と思われている)ものは差別するという、昭和初期の田舎の空気感がリアル。あのハツさんでさえ化け物呼ばわり、と(敬も私も)ショックを受けているところに、お母さんのあのひと言ですよ。そういうことだったのか! で、そんな聡明なお母さんが夫からどんなしうちを受けてるかというと……昭和初期の日本の社会だよなぁ。ちくちく刺さる理不尽さもありつつ、とても優しい物語で面白かった。