読了本

面影はこの胸に (講談社文庫)

面影はこの胸に (講談社文庫)

面影はこの胸に/赤井三尋
『ジャズと落語とワン公と』の改題文庫化(前のタイトルと装丁のほうが合ってたけどなあ)。大正時代に早稲田の教授で素人探偵だった等々力の活躍が、教授の助手だった井上青年の回想として語られる。その時代の有名人(と食べ物)がたくさん出てきて面白かった。特に表題作、ワン公はいつ出てくるのかと思ったら……びっくり!! ホームズへのオマージュでもあるそうだが、宮崎アニメ版ホームズみたいな軽妙かつ冒険ものっぽい雰囲気なのも楽しかった。