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しずかな日々 (講談社青い鳥文庫)

しずかな日々 (講談社青い鳥文庫)

しずかな日々/椰月美智子著、またよし絵
友達もおらず、家でもひとりで留守番することが多かった光輝。それまでは特に苦ではなかったが、あるとき世界が急にひらける。きっかけはクラスメイトの押野に声をかけられたことだった……。キラキラまぶしい少年時代の夏休み。とはいえ生きているかぎり心配事が消えるわけでもなく、いやな思いをしたり辛い目にあったりもするのだが、それを乗り越えるだけの柔軟さを彼らは持っているのだった。縁側に友達とならんでおじいさんの漬けたぬか漬けやスイカを食べる。それだけのことが後々まで宝物のような記憶として残るというのはすてきなことだ。