読了本
- 作者: 若竹七海
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2014/06/21
- メディア: 文庫
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文庫オリジナル短編集。面白かった。甘味にまつわるコミカルなテイストと、捜査のシニカルかつビターな味わいが絶妙に混ざり合う。署内の政治模様に振り回されっぱなしの御子柴くんが、実は結構仕事ができる人なのがいい。解決したかに思えた事件がかつての上司・小林警部補によってひっくり返されるのも楽しい。だからこそラストでほおばる信州グルメにほっとなごまされる。「忘れじの信州味噌ピッツァ事件」がとくによかった。ぜひ続編を! おやきをトリックに使う話を考えついたら……。