読了本

泣くな道真 大宰府の詩 (集英社文庫)

泣くな道真 大宰府の詩 (集英社文庫)

泣くな道真 大宰府の詩/澤田瞳子
左遷されてはきたものの、間違っても怨霊化などしそうにない人間臭い権師・道真と、彼を取り巻く人々のお話。道真が生気を吹き返すきっかけが……(笑)。うたたね殿と恬子で視点を分けないほうがよかった気がするな、割とこじんまりしたお話だし。しかし恬子にはびっくり。そっかー、小野氏ってそういうことか。

カフェかもめ亭 猫たちのいる時間/村山早紀
シリーズ2作目は猫がテーマの連作。猫ならではの展開と雰囲気が楽しめた。犬では「踊る黒猫」みたいな話にはならないだろうし。しっかし涙腺直撃でヤバかった……。人前で読んでなくてよかった。「白猫白猫、空駆けておいで」とかは特に。甘い飲み物はあまり好まないけれど、アップルエードはうまそうだった!