読了本

沈黙の書

沈黙の書

沈黙の書/乾石智子
オーリエラントシリーズ最新刊。刊行順に読んでないのもあるけど、時系列がよく分からん……年表が欲しいわ。この巻はずっと時代が下るのかな? 魔法もかなりプリミティブな感じで、物語の雰囲気も神話のよう。終盤で対した敵と得た平和が絶対的なものじゃないあたり、ちょっとモヤモヤする。北の蛮族はあくまで人間で、決して堕落したオークじゃないんだよね。ちょっと大地の子エイラを思い出したけど、どうなんですかね。言葉を持たないと星にすら差別される……。ずっと少年・青年が主人公だけど、女の子視点の話が読みたいなあ。今回だれが最もいきいきしてたかというと〈雨の娘〉だよねやっぱり。