読了本

水族館の殺人

水族館の殺人

水族館の殺人/青崎有吾
〈裏染天馬〉シリーズ2作目。新聞部の取材先、地元密着型の水族館で事件が起こる。と言っても主人公たちのテリトリーはあくまで高校、謎解きは学校生活と並行して行われるのだった。こんな血なまぐさい事件に高校生探偵が担ぎ出されるのはやっぱりちょっとリアリティがない(仙堂さんがもっと不真面目なキャラならありかも)んだけど、探偵が皆を集めてさてと言うのが本格ミステリの醍醐味だから許す! 解決編はなかなか読み応えがあったし、オチも皮肉が効いててよかった。にしても天馬のヒミツってそんなに引っ張るようなことなのか。裏染妹の登場を楽しみにしていたのだが、けっこう終わりのほうだったから待ちくたびれたよ。登場シーン短いけど、期待にたがわぬ変態っぷり。