読了本

日乃出が走る 浜風屋菓子話/中島久枝
みをつくし料理帖』のお菓子版・明治編、みたいな。二番煎じというほどでもないが、いきなりバトル展開だもんなあ……。文章はしっかりしてるけど、ちょっとかため。キャラにしろ食べ物にしろ、思わず心を寄せたくなるような魅力に欠ける感じは否めない。歴史実録ものならこれでいいけど、もっとエンタメらしい抑揚が欲しい。それにしても終盤が超展開すぎ! そのやりくちは商人だわ。ヒロインは菓子職人をめざすのかと思っていたけど、むしろ細腕繁盛記なのか?