読了本

鷹野鍼灸院の事件簿/乾緑郎
日常の謎系(かな?)連作ミステリ。ほのぼのしてるようで、時にピリリと辛い。はり治療というあまりなじみのない世界が本格的なおかつ分かりやすく描かれていてとても面白かった。鷹野先生がホームズみたい! 助手の真奈はなんだか性格キツイというか、いつもイライラしてるなあ……と思っていたが、そういう事情があったのか。これはシリーズ化してほしい。それにしても作者は医学に造詣が深いんだな、それともめんみつな取材のたまものか、と略歴を確かめてみたら鍼灸師でもあるとは。ホントおもしろーい!

男子ごはんの本 その6

男子ごはんの本 その6

男子ごはんの本 その6/国分太一栗原心平
もう心平ちゃんでも違和感なくなってきた。今でも番組がはじまるとふっと哀しくなったりするんだけど。紙面トーク集があいかわらず笑える。心平ちゃんの料理って出来上がりがやや華に欠ける感じがするものの、調理法とか食材選びとかは正直かなり好み。なので作ってるところを番組で観るのがいちばん楽しい。収録されてるのはだいたい去年の放送分なのだが、まだ録画機を持ってなくてほとんど未視聴の回ばかりだったのが悔やまれる。家族が観る教育テレビの将棋とかぶってるからリアルタイムでは観られんのよ。

星の羅針盤 (サラファーンの星)

星の羅針盤 (サラファーンの星)

星の羅針盤 サラファーンの星/遠藤文子
シルマリル指輪物語みたいだなと思ってたら、リーヴのパートは19世紀イギリスっぽい……? でもってちょっとSFのにおいもしてきた……? なんだか世界観がしっくりこない。文章は悪くないのだが、場面が行ったり来たりするので話の流れがわかりにくい。とくに予告もお知らせもないけど続き物? 壮大な物語の序章という終わり方だが。てっきりリーヴが主人公なのかと思っていたけど、予言の者はルシタナなの? じゃあリーヴは庭師のサムポジション?