読了本

図書館の魔女(上)

図書館の魔女(上)

図書館の魔女 上/高田大介
初読時には分からなかった予言的な文脈にうなずいたりニマニマしたりしつつ再読。あんまり飛ばさないようゆっくり読むことを心がけて……。地下水道の暗闇に怯えるマツリカはやっぱり可愛いけれど、襲撃から和解を経て最後のページに至るまでの流れが好きすぎて二度読み返した。選んだことではなく、何を選ばなかったかにその人の人となりが顕れる、とキリンが言われるくだりも心に沁みる。アニメにでもなったらさぞかし面白いだろうと思うけれど、手話や指話を映像化するのは至難のわざか。やはり小説という形ならではの奇跡の作品だろうと思う。近々スピンオフ?が出るそうで超楽しみ! それでは怒涛の下巻になだれ込みませう。