読了本

甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺

甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺

甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺/田牧大和
すっごく面白かった。最近の田牧さんは、イイなあ。和菓子がとにかく美味しそうだし、騒動が起こるたび晴太郎と幸次郎が力を合わせて乗り切っていくのも萌え、いや燃えるし。サブキャラもみんないい感じだし。「氷柱姫」の回は思わずニマニマ。各章の扉がカラーの和文様なのも素敵だった。叔父さんが変節した訳が何かあるんだろうと思っていたら……。大人げないっちゃ大人げないが、幸次郎と血が繋がってるんだなあと思うと納得しちゃう。裏表紙の金鍔、四角いのしか知らなかったけれど昔は丸かったんだね。そりゃ「鍔」だもんなぁ。綺麗に終わっているけど続きが読みたい!

辰巳芳子のひとこと集 お役にたつかしら

辰巳芳子のひとこと集 お役にたつかしら

お役に立つかしら 辰巳芳子のひとこと集/辰巳芳子
含蓄ぶかい言葉のかずかず。和食が無形文化遺産に登録された今、こういうものはとても「役に立つ」と思う。伝統的な和食は廃れつつあるかもしれないが、まだまだ日本人の食生活は和食の心を失っていないなあ、どんだけジャンクなものを食べててもつかず離れずといったところなんじゃないかなあと改めて感じた。私も「自分で自分に仕えていくんだ」と思って日々のご飯を食べていこう。

サラメシ ランチをのぞけば、人生が見えてくる/学研パブリッシング
NHKの番組の内容を書籍化? とはあまりはっきり書かれてないけど(これはこういう本です、という説明がいっさいなくて、途中の重松清のエッセイでちょろっと出てくる)、観た回のもあるなぁ。弁当箱のとかグラウンドキーパーのとか蛤のとか。写真がとっっっってもうまそうだし、みんな笑顔でおいしそうに食べてて和む。マルミツ陶器のサイトとか、見に行っちゃったよ。

洞窟で待っていた (21世紀空想科学小説 7)

洞窟で待っていた (21世紀空想科学小説 7)

洞窟で待っていた/松崎有理作、横山えいじ
少年アジマと少女コマキは、少し方向性が違うけどどちらも穴好き。あるとき転校生がやってきて……。ジュブナイルSFシリーズの一冊。おや、この作品では横文字使ってるや。でも銅貨に白銅貨は変わらないのね(^^; 児童向けなのでやや書き込みが物足りないけれど(イーダの家庭環境についていろいろ想像してしまう)、子どもたちの冒険はなかなか面白かった。イーダを探しにいくところや、高校に侵入するくだりなんか特に。