読了本

古手屋喜十 為事覚え

古手屋喜十 為事覚え

古手屋喜十 為事覚え/宇江佐真理
あ、これは「当たり」の宇江佐さんだ。先日シリーズの続編が出たので1作目から読んでみたら面白かった。古手屋というのは古着屋のことで、風采はあがらないが人の好い夫と、しっかりものの若女房がきりもりしている。そこへちょっとずうずうしい北町奉行所の同心が、着物がらみの事件が起こるたびに探索を手伝えと言ってきて……。夫婦仲がいい(が、べた甘ではない)ので読んでて楽しいし、事件も血なまぐさくないし、連作短編集なので飽きが来ない。続きが楽しみ。