読了本

図書館の魔女(下)

図書館の魔女　下／高田大介
おおおおおおおお面白かったーーーーーー。まんぞく。超満足。上巻の終わりでこれ以上盛り上がることがあるのか、とちょっと疑っちゃっててごめんなさい（土下座）。丁々発止の三国会議とか、RPGのラスボス戦もかくやな双子座館の攻防とか、没頭しすぎて現実に帰ってくるのが大変だった。老成したマツリカがときおり見せる歳相応の顔が可愛すぎて！　それがキリヒト相手に発動するともう泣きたくなるくらいの萌えシチュエーションとなる。ダンスを踊るように蚩尤をかわしたりとか、キリヒトを湯たんぽの代わりにするとか、なんなのこの可愛さ。「チームマツリカ」な図書館の住人たち、とくに衛兵の皆さんが面白いったらない。ミステリ色もあるがヒントの出し方がけっこう親切で分かりやすい。でも分かってたうえでなお驚かされる圧倒的な筆力。凡百の作品なら落水のとこで終わりだろう。だけどそこからまだ粘る。サプライズよりも、納得させることに重きをおいているのかな。マツリカ式に、言葉の力でもって。さいご駆け足で歴史が説明されて「どっとはらい」と終わるのかと思ってたら全然そうじゃなかったので、これ続編を期待してもいいのかな？　作者は博士論文執筆中だそうだからずっと先になるとしても……続きが読みたいよー！！