読了本

ホテル・モーリス

ホテル・モーリス

ホテル・モーリス/森晶麿
つぶれかけホテルをめぐるドタバタコメディ、なんだけど暴力団がからんでいるので何故かノワールっぽい雰囲気も漂うような、そうでないような。黒猫シリーズとは逆に男性視点でマドンナのいる話だが、こっちのほうがしっくりきてはいるかな。三流にみえて実は一芸に秀でているはずの従業員たちが期待したほど活躍しなかった。むしろギャングとの関係を清算したこれからをいかに立て直すか、という「普通のお仕事もの」な話を読みたい気がする。つーか日野はなんでわざわざサーバーから飲んでしまうん?

地元菓子 (とんぼの本)

地元菓子 (とんぼの本)

地元菓子/若菜晃子
全国から人が買いに来るような知名度はないけど、地元の人なら良く知っている庶民的なお菓子やお店。“スイーツ”とか言わない、どこか侘び寂びを感じる落ち着いた文章がいい。この人、ほんとに甘いものが好きなんだなあ。とくに餅菓子。お餅が「食べてー」と我らを呼んでいる。読み終わった後で私も「豆大福ならここ」と思ってる地元の小さなお店に買いに行きたくなってしまった。でもちょうどマフィンを大量に作ってしまったところなので、食べきるまでは自重。我が埼玉の話題はほぼなかったので、ぜひ第二弾を。