読了本

天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星

天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星

天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺

天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺

天山の巫女ソニン 3 朱烏の星
天山の巫女ソニン 4 夢の白鷺/菅野雪虫
巨山の王女イェラ登場。外伝を読んだ後だと犬のムサたんが実に可愛いな。4巻では三つの国の若い後継者たちが一堂に会する。いずれも“今”に満足しておらず、変えてきたいと思っているからか、それぞれの立場がありつつも友情のようなもの、あるいは共闘意識がめばえていく。けれどさまざまな重荷や足かせがあり、利害関係も絡んできて思うにまかせない、という歯がゆさも抱えている。そういう彼らを結びつけ、時に緩衝役となっているソニン。山を下りて“人間”としての感情を取り戻しつつあるのに、シリーズタイトルはずっと「天山の巫女」である意味が最終巻で描かれるのだろうか。しかしやっぱりクワンがかっこよくてときめくわー。