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狛犬の佐助 迷子の巻 (ノベルズ・エクスプレス)

狛犬の佐助 迷子の巻 (ノベルズ・エクスプレス)

狛犬の佐助 迷子の巻/伊藤遊作、岡本順絵
明野神社の狛犬には、それを彫った江戸時代の石工の魂が宿っている。阿には厳しい親方の、吽には気のいい弟子の魂が……。児童書ながら狛犬好きにはなかなか胸熱の設定、しかも可愛いんだこの狛犬たちってば。ラストのVサインが最高にキュート。今から150年前というと1863年文久2年あたりになるんだけど、挿絵の狛犬がちゃんと古い姿をしているのもいい。顔立ちは江戸風で尾は扇型の関西風なのは珍しい気がするけど、モデルがあるのかな? どこかにこういう狛犬がいるなら見に行きたい。タイトルからしても続編がありそうで楽しみ!