読了本

光

光/道尾秀介
ちょっとタイトルがパッとしないけど(また純文寄りかと身構えてしまった)、面白かった。現実を知り大人になってしまう前の、懐かしくもおバカだった少年の日のあれこれ。コメディというほどでもないが、こーいう系の道尾作品はいいね。人魚の話で生首抱えて大混乱になるくだりなんか声を出して笑ってしまった。1話1話にオチがあって、ラストの章に繋がっている。アンモナイツ2編は特によかった。スネ夫ポジの宏樹の分かりやすさと複雑さが愛しい。