読了本

葡萄色の死 (警察署長ブルーノ) (創元推理文庫)

葡萄色の死 (警察署長ブルーノ) (創元推理文庫)

葡萄色の死 警察署長ブルーノ/マーティン・ウォーカー著、山田久美子
フランスの片田舎を舞台にしたシリーズ第二弾。ミステリとしてはちょっと微妙だったが、コージーものとしてはすごく面白い! L・T・フォークスのピザマンシリーズなんかと共に「メンズコージー」としてジャンルを確立してもいいのでは? って欧米ではもうされてたり? 手芸の代わりに大工仕事、手料理はバーベキューにジビエ。地域社会に溶け込んだ暮らしぶり、酒を飲みながらの友人たちとのおしゃべり、すてきな女性たちとのロマンス。ブルーノは犬飼ってるところがポイント高いね。ジジに気に入られてるから容疑者でも一目置くとか。
今回はブドウ踏みと山鴫カリカリのシーンがとくに印象的だった。あー、サンドニいいわぁ。しかしイザベルとパメラでは、どう考えたってパメラだよなあ。イザベルと別れるのは辛い、けどサンドニを離れるのはもっと辛かろう。ところでいまバセットハウンドをぐぐってみたのだけど、思わず笑ってしまった。ジジってばこれだったか! もっと猟犬らしいすっきりした犬でイメージしてたよ。ブルーノの足元にこれがいたかと思うと、これまでのシーンの印象もずいぶんコミカルなものに変わりそう。