読了本
- 作者: 小野不由美
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2012/07/20
- メディア: 単行本
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現代版百物語。新耳袋シリーズとあまり変わらない気がするけど、これは基本的にぜんぶ小野さんの創作なのかな? 猥雑さも魅力のうちな新耳袋よりも端正な雰囲気。そのせいかあんまり怖くはないのだが、女の子がニヤニヤ笑う「どこの子」、手を噛まれる「定位置」、傘の中を覗かれる「雨女」はちょっと背筋がゾクッとなった。どこが怖いというんじゃないんだけど、私の恐怖のツボをさわっと撫でられた感じで。ただひとつ、「遺志」だけはじわっと目がうるんできてしまった。いわゆるひとつのジェントルゴーストストーリーですな。
そういえば、白い球がぽんぽん飛ぶ話に、私も似たような体験があったことを思い出した。いや、似てないか……。