読了本

闇のしもべ 上 (英国式犯罪解剖学) (創元推理文庫)

闇のしもべ 上 (英国式犯罪解剖学) (創元推理文庫)

闇のしもべ 下 (英国式犯罪解剖学) (創元推理文庫)

闇のしもべ 下 (英国式犯罪解剖学) (創元推理文庫)

闇のしもべ 上下 英国式犯罪解剖学/イモジェン・ロバートスン著、茂木健訳
すごーくすごーくすごーく面白くて、明日は出勤なのに途中でやめられずに徹夜して、それでもあとちょっとが読み終わらなくてもんもんと「早く昼休みになれ……!」と念じてた。ヴィクトリア朝よりもっと前のイギリスの片田舎を舞台にした、歴史ものの趣のあるミステリ。初老の畸人解剖学者クラウザーと若き海軍提督夫人ハリエットという、世代も性別も階級をも超えた友情をはぐくむ探偵コンビが超イイ!! ロマンス方向によろめかないのが素晴らしい! けっこうシビアかつ凄惨な描写も多いのだが(とくに下巻序盤、そんなん必要なのかよ……としばらくマジ泣きした)、事件を探る側の者たちの奮闘がとにかくグイグイ読ませる。最初はホントに雲をつかむようだった事件がだんだんほぐれてきて、同時進行するふたつのパートがついに交差したときには燃えたね! シリーズ化してるなんて嬉しいな、早く訳出されますように。訳がまたいいんだよな〜。「ファージング」も読んでみようかな。