読了本・コミックス

将国のアルタイル(1) (シリウスKC)

将国のアルタイル(1) (シリウスKC)

将国のアルタイル(2) (シリウスKC)

将国のアルタイル(2) (シリウスKC)

将国のアルタイル(3) (シリウスKC)

将国のアルタイル(3) (シリウスKC)

将国のアルタイル(4) (シリウスKC)

将国のアルタイル(4) (シリウスKC)

将国のアルタイル(5) (シリウスKC)

将国のアルタイル(5) (シリウスKC)

将国のアルタイル 1〜5/カトウコトノ
架空戦記もの。西洋史が好きな人には特に面白いのでは。華麗な絵柄とスピード感あふれる展開にページを繰る手が止まらない。二大国間の争いから規模は広がって世界を巻き込む大戦になってきたが、その中で将軍マフムートはどんな役割を演じるのか。読みながら沢村凜『瞳の中の大河』を思い出してた。あれは主人公の一生を描くことで歴史の流れを浮き彫りにしていたが、こちらはとある歴史の“一点”に達するまでの世界の動きを描いていくようだ。世界は繋がっているから、どこかで何かが起これば国境を越えて連鎖的に反応は続く。マフムートはその波動を追いかけ、ときに自分が震源地となって世界を揺るがす。短い時間軸のなかでの話だから彼はずっとちっちゃい若いまんまだ(そのうちヒゲとか生やらかすのだろーか)。強烈な個性の人物がうようよ出てくる群像劇なので、さすがのマフ君の天才性も埋没ぎみ。そろそろ運命の人とか出てきてもよいのではないかね? 将姫アイシェがそうなのかと思ってたのになぁ。4巻に収録されてるデビュー読み切りはほんとに面白い。