読了本

朱龍哭く 弁天観音よろず始末記

朱龍哭く 弁天観音よろず始末記

朱龍哭く 弁天観音よろず始末記/西條奈加
タイトル固いけど、とびきり痛快なエンタテインメントだった。これだよ、こーいうのが読みたかったんだよ!! ヒロインお蝶をはじめ誰もかれもが見事なキャラ立ちっぷり、謎が謎をよぶ展開と張り巡らされた伏線、緩急自在なストーリー、緊迫した中でも笑いを忘れず(特に作蔵の『稲妻返し』には笑わされた)、もつれあった糸が一気にほどける大盛り上がりのクライマックスったらもう! これぞ時代ものの醍醐味。牢内での再会シーンには思いっきりニヤニヤさせられたが、なんとニヤニヤどころはこれきりじゃなかった。ほれっほれっと餅まきみたいにばら撒いてくれるんだもの、太っ腹だよなー。一生ついていきます西條姐さん!