読了本

不思議の扉 時をかける恋/大森望
アンソロジー第1弾はとにかくテッパンなラインナップ。恩田陸「エアハート嬢の到着」とフィニイ「机の中のラブレター」(大森さんの新訳)に泣きそうになった。読んだことあるのに、どうなるのか分かってるのになあ! 乙一はほんとにうまい。でも久しぶりに読んだら、こんなに甘めだったっけ……と感じてしまったのは何故だろう。太宰の「浦島さん」が意外な面白さ。伝法な亀に吹き出し、竜宮の聖諦に心惹かれ。でも“恋”とはちょっとズレてるかな?