読了本

夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))

夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))

夏天の虹 みをつくし料理帖/高田郁
シリーズ7作目。今回はまたずいぶんいろんな試練が澪を襲ったものだ。高田さんってキャラの退場がけっこう唐突な印象がある。美緒のときもそう思ったが、今回のあれとかこれとか、まあ1話目はうすうす察していたけれど、4話目はまったく予想もしてなかったので愕然。わーん! サブタイ「哀し柚べし」って、出来上がりが美味しくなかったのかな? なんて思っちゃってたよ。今後ほかにどんな別れが待っているやら。料理番付の件で澪を静かに諭したことで(私の中では)さらに株の上がった源斉先生までそんなんだったら泣くぞ。澪が「雲外蒼天」だとして、そのとき彼女のまわりには誰が残っているんだろう……と考えてしまう。私は源斉にこそ澪のとなりにいてもらいたいの!!(力説) 吉原登龍楼が燃えたのはつる屋の出店フラグ? でもやっぱり澪の料理は一般庶民に食べてもらってこそだろうしなぁ。佐兵衛が帰ってきて、ご寮さんと吉原天満一兆庵を開くというのはどうでせうか。それにしても次巻が1年後というのは辛い。