読了本
- 作者: マーティン・ウォーカー,山田久美子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2011/11/11
- メディア: 文庫
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コージーミステリみたいな警察小説、という評判につられて読んでみた。面白かった! こういうの好きだ。フランスの片田舎で警察署長をやってるブルーノは最初、お腹の突き出た陽気なおっさんをイメージしてたのだが、読んでくうちにそこそこイケメンな39歳独身と判明(笑)。村人との気の置けない交流や趣味のスポーツで過ごす余暇、グルメというほどではないが地のものを優雅に楽しむ食事のかずかず、しかも自分で料理するんだもんな〜。なるほどコージーだね、おおらかでくつろげる雰囲気が全編に漂ってる。友人となった英国人美女たちもいいけど、イザベルはとにかくカッコいいし、飼い犬のジジも超かわいい。老モーリスのくだりもよかったなぁ、再登場するかしら。事件のほうもかなり本格的で、中央との政治的なかけひきや、西洋の暗い歴史が関わってくるのにもかかわらず読後感は驚くほど爽やか。これはなかなか続きが楽しみなシリーズだ。