読了本
- 作者: 富樫倫太郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/08/23
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
貧農の息子に生まれ、義母ともそりが合わない吉佐。利発で度胸もあるのにそれを活かす場がない。一度は死んでしまおうとまで思い詰めたが、ひょんなことから堂島の米問屋に奉公に上がることになり……。大坂を舞台にした時代もので、テーマは米相場。おおお、おもしろーい!! 経済の仕組みはいまいちよく分からないけど、それでも面白い。ていうか幕府も経済のなんたるかが分かってないのに大坂商人は分かってたんだ。凄いね。富樫さん初めて読んだけど、いいなぁ。文章がしっとりしてて読みやすい。しかもところどころ池波っぽい(笑)。大阪弁が達者なので関西出身なのかと思ったら北海道生まれなんだ。全六巻とのことで続きが非常に楽しみ! 序盤は良質のジュブナイルでもあるけど、主人公が成長してからはどうなるのかな。