読了本
- 作者: 小野不由美,いなだ詩穂
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/03/18
- メディア: 単行本
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リライトする必要性に最初はちょっと懐疑的だった訳だが、巻を重ねるごとにリライト版のよさを実感するなぁ。書き足しや改変部分が蛇足になってるってことがないので、確実に初読者にも再読者にも楽しい物語に生まれ変わっていると思う。超魔術とか出てきたところを見ると時代設定は「いま」なのかな? ケータイが出てこない、というかあいまいに存在をぼかされているのはやや不自然ではあるけど、まぁ備品で無線があるからそっち使おうか、みたいなことだと思えば。今後は電波届かない土地が舞台だったりもするし(多分)。ところで今回の現象が「そういう原理」なんだとすると、真砂子に霊が見えなかったのは何だか腑に落ちない気がするのだが、何かが起こる「現場」をおさえなかったためってことなのかな。ジョンが怪我したときもその場にはいなかったようだから。今回の事件の結末は悪霊が滅ぶか浄化するかでスッキリ解決、というものではないこともあり、その後どうなったのかを気にせずにはいられなかった。ある意味、これからが長い闘いの始まりなんだもんね……。