読了本

小夜しぐれ (みをつくし料理帖)

小夜しぐれ (みをつくし料理帖)

小夜しぐれ みをつくし料理帖/高田郁
シリーズ第5弾。いろいろ新展開があった中でも、初めて登場した「澪以外視点」にはマジでやられた。だってなんと小松原なんだよ! ちょちょちょ、ちょいまちコレ反則っ。なんだこのほっこりらぶらぶな空気はー!! あやうく叫びながらごろごろ転がるところだったぜ……。小松原、もとい小野寺家の事情も判明。思ってたより(そして本人が言うより)澪との“道”は遠くない感じだよなあ? とにかく次の巻では妹がつる屋にさぐりをいれてくるにちがいない(笑)。
わたし澪×源斉派だったけど、数馬の内面がのぞけたらなんかじわじわ親近感アップしてきたよ。さすがにオヤジギャグはどーよと思ったが、ひと回り歳が上でもありかなと。澪とふたりで仲良く料理屋やったりとかってあんまり想像つかないが。これはぜひ源斉視点の章ももうけてもらわないと! だいたい彼は澪のことどう思ってるのかははっきりしないんだ。美緒親子は「どうもそうらしい」と見当つけたみたいだけど。爽やか好青年なだけで終わってほしくないよぅ。でも町医者の今はともかく、奥医師となると澪との道は遠ざかるね。
相変わらず戯作者の先生のツンデレっぷりは楽しかった。あと将軍さまNG食材リストには恐れ入ったわ。なんで桃や林檎がダメなんだ。