読了本

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)

チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)

チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)

チーム・バチスタの栄光(上・下)/海堂尊
現代医療ものにあまり興味がないのと、「このミス」大賞にまったく信を置いてなかったのとで今まで手を付けてこなかったが、めちゃめちゃ面白かった。田口視点の一人称だから題材が硬めでも読みやすいんだろうな。彼が探偵役なのかと思ってたら……文庫版だとちょうど下巻冒頭から白鳥が登場してくる。これがまた強烈なキャラでびっくりしたの何のって。典型的なワトソン&ホームズだね、それにしても群を抜くキャラ立ちっぷりだ。遅れてきた読者なのでシリーズをイッキに楽しめそうなのがうれしい。

ベーカリーは罪深い ダイエット・クラブ1/J.B.スタンリー
アメリカの片田舎でダイエットに励む5人が殺人事件に遭遇するコージー・ミステリ<デブ・ファイブ>シリーズ第1弾。面白かった! 体重の増減に一喜一憂する仲間たちのやりとりが超楽しい。特にジリアンとベネットがいい味出してる。しかしアメリカって、ヘルシーレシピとスーパーカロリーフードの中間はないのか? ハロウィンのパレードのくだりはちょっと感動的だった。図書館の双子はいい子たちだ! 続きが楽しみ。あ、ジェイムズには洋梨形の男 (奇想コレクション)オススメ。これ読めばもうチートス食べる気なくすこと請け合い。

ええもんひとつ―とびきり屋見立て帖

ええもんひとつ―とびきり屋見立て帖

ええもんひとつ とびきり屋見立て帖/山本兼一
幕末の京都で古道具屋を営む若夫婦が力を合わせて難題を切り抜けていく連作シリーズの2作目。世情はどんどんきな臭くなっていってるけれど、まだまだ庶民のくらしぶりをほっこり楽しんでいられるくらいの余裕はありそう。とにかく、ふとした瞬間にあーーまーーいーーー! と叫んで転がりたくなるほどの甘々モードに突入するので油断がならない(笑)。京女のゆずのしっとりとした立ち居振る舞いがまた素敵で。真之介ならずとも思わずポーッとなってしまうよなぁ。