お盆に妖怪行脚の事


土曜日は佐倉・国立民族歴史博物館「百鬼夜行の世界」展に行ってきた。
「れきはく」はとにかく広い。入館してから百鬼夜行展にたどり着くまでうんと迷ってしまった。常設展示のなかの一画に設けられたスペースに絵巻が数本飾られているだけなのはちょっと拍子抜けしたが、内容は濃かった。とにかく真珠庵本と日文研本が見られただけで満足。大満足とはいかなかったのは、どちらの絵巻も前半分しか展示されてなかったから。日文研本の暗黒サタンのために行ったようなもんなのに、黒雲のカケラも観られなかったのはかなり残念。小松先生も本のなかでたくさんの人にみてもらいたいって仰ってたのにー。のにー。
でも真珠庵本の白衣をかぶった妖怪のなまめかしい線には思わずうっとりしてしまったし、赤くて丸い一つ目妖怪も可愛かったのでまあいいかなと。実物はやはり画集でみるより数倍いい。真珠庵本の絵師はさすがに絵が巧い! ほかの常設展も一から観て回ってたら(けっこう面白かった)予想以上に時間を食って、このあと日暮里で全生庵の幽霊画を観るつもりが回れず。朝イチでまず「くらしの植物苑特別企画・伝統の朝顔」展も見たからなおさら時間がおしてしまった。でも変化朝顔はかなり見ごたえがあったので、れきはくに行く方はついでにこちらも是非。今の季節ならではだしね。


で、日曜は立川の国文学研究資料館で同時開催してる「百鬼夜行」展を観るつもりだったのだが、行ってみたら休館日だった。道理でだれも人がいないと……。やー、ちゃんと確認してなかったのが悪いのだが、まさか会期中の日曜に休んでるとは思わず……。休むなら平日と思い込んでたのよね。これから行く方は御注意(開館してる日曜もある模様)。
しょうがないので調布のほうに出て、深大寺で鬼太郎茶屋を見学し、名物のお蕎麦を食べてきた(そばは「嶋田屋」に入ったけどわりと普通だった。端境期だったせいもあるかな)。地図をよく確認しなかったので武蔵境から歩き始め、一行を3キロも迷わせてしまった。結局バスを2台乗り継いで到着。吉祥寺や三鷹などからだったらバスがばんばん出てたらしい。すまぬ……。どうもこの日は調子が狂いっぱなし。地獄の釜の蓋が閉まりかけていたからかねえ? 月齢も人体に影響を及ぼすというし、それなら釜の開け閉めもバイオリズムに干渉するかもしれないよ。なにはともあれ夏を満喫できてたいへん楽しい週末でした。御一緒した皆さんお疲れ様でしたー。