読了本
- 作者: ロバート・A・ハインライン,福島正実
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1979/05
- メディア: 文庫
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主人公と猫の運命が暗転するあたりからの展開にちょっと「アズカバンの囚人」を思い出した。今回はピートに、かつてはバックビークのために泣いたんだよ私……。ゾンビー・ドラッグにしろタイムマシンにしろ、登場の仕方のいきなり感にはどことなくコメディっぽい匂いがある。あと主人公がしばしば口からでまかせで難関を切り抜けるあたりなど、古きよき海外ドラマなら笑い声が聞こえてきそうな可笑しさなのだが(終盤のラブコメ展開も楽しかった)、翻訳にはそういう感じがあまりないので原文だとどうなんだろ……と思った。新訳ではどんなふうに訳されているのか楽しみだ。