読了本

神国崩壊―探偵府と四つの綺譚 (ミステリー・リーグ)

神国崩壊―探偵府と四つの綺譚 (ミステリー・リーグ)

舞台は架空の中華世界。冒頭の「探偵府」パートは何だかライトノベルっぽくて、出すレーベル間違えてないか?と思ったものの(これがラノベなら朱光と朱炎が表紙を飾ってたはず)、「四つの綺譚」パートは歴史小説風な重厚さあり武侠小説っぽいチャンバラありで面白かった。モトネタのひねり具合も楽しい。しかも作中で宣言してる通りどれも本格ミステリとしての謎が仕込んであって、さらに4話を通しての大きな謎がふたたび「探偵府」パートで解き明かされることに……。シリーズ化しないかなー。今回はどちらかといえば安楽椅子探偵ものだったから、探偵府長官としての若様と助手の活躍が読んでみたい。ディー判事ものみたいな感じの。