読了本

ぼくは落ち着きがない

ぼくは落ち着きがない

とある高校の図書部(図書委員会が部活になったみたいな)の日常を描いたえらくゆるい雰囲気の物語。特にドラマがあるわけでもないんだが何ともいえず面白かった。写写丸ってなんだよ知らないよ。なのに無性に可笑しいのは何故。読書家の転校生が意味深に物語に食い込んできたので『耳すま』展開にでもなるのかと思いきや、主人公との間にはけっきょく何にも起こらない。ゆるいな〜。でも変にからみがあるより「なーかしたー」のみの一瞬の邂逅で終るほうが心にくいかも。望美は卒業しちゃうから今度は新部長のナス先輩視点で続編書いてほしい。ベニヤの壁なき後の図書部の明日はどっちだ。表紙イラストは衿沢世衣子が担当。うまいチョイスだね。長嶋さんとは漂う空気も似てるし。