読了本

死者の短剣 惑わし (創元推理文庫)

死者の短剣 惑わし (創元推理文庫)

ビジョルド新シリーズ。……あれ? これ異世界ファンタジーの皮をかぶったロマンスものなんでは? ヒーローヒロインのキャラがかなり王道を外れてはいるものの(とくにヒロインが地雷設定)、寸止めだった『影の棲む城』に比べたら描写が随分とホットで驚いた。ロマンスは嫌いじゃないが、頭がロマンスモードになってなかったからか《玻璃の鍛冶》あたりからのラブラブな流れはちょっと退屈に感じた。そんなのどうでもいいなあ、早く出発すればいいのに……と軽くイライラ。小木曽さんの訳も鍛冶さんほどはしっくりこなくて読みづらかった。でも四部作の第一部だそうなので今後の展開には期待している。ダグが本当の年を言うシーンは「新選組!」でぐっさんが演じてた永倉並みの破壊力だった。あとナッティ伯母さんかっこいい!(でももう出てきそうにないな)。