うおおおおおお、面白い。貴志作品は初めて読んだけど、絶好調の
恩田陸が書いたみたいな(例えるなら『上と外』と『常野物語』を足して3掛けたような)どこか懐かしくて不隠さも感じさせる
異世界が舞台のパニックアクションダークファンタ
ジー、というか何というか。まだ上巻だけなのにちょっと圧倒されております。ここは人々が超能力(神の力、呪力と呼ぶ)を使いこなすことが当然とされている不思議な土地、八丁標で囲われた安全な社会。だが少年少女たちは自分たちが巧妙にコン
トロールされていることに気付き始める。バケネズミや風船犬といった都市伝説まがいの危険な妖怪が実在し、跋扈するなかで早季たちは大人たちが隠している“秘密”を探ろうとするが……。先が気になるけど続きを読むのが怖いな〜。