読了本・コミックス

まんまんちゃん、あん。 第3巻 (バーズコミックス)

まんまんちゃん、あん。 第3巻 (バーズコミックス)

完結。なんかもうホントに、ぐりが健気でかわいそうすぎて胸が痛くてたまらない……ええい恵春め! と涙ぐみながら読んでたんだけど、最終話の寺を追い出されたあたりで中心となる視点人物がぐりから一円へ完全に移ってしまったので、何だか登ったハシゴを外されて置いてけぼりをくらったような感じがちょっとした。で、隣の屋根から盛り上がって大団円を迎えてるようすを眺めてる、みたいな……。
漫画って小説に比べるとあまり視点が気にされないし自由にあっちこっち移れるんだけど、メロドラマ系でこういう展開だと違和感を覚えてしまう。ずーっとヒロイン視点だったのにいまさら別の男キャラにはシンクロしづらい、というか。ゲスト的に別キャラ視点が挟まるのはぜんぜん構わないんだが(信玄のほんとうの気持ちとか知れて嬉しかったし)、私はあのラストはぐり視点のままで実感したかったのだ。
ああっ、完結を喜びたいのに、基本的には面白かったのに、ヘンな不満が残ってしもーた……。読後こういう気持ちになった作品というとコミック版『涙そうそう』を思い出す(映画は未見)。これも最初はニーニー視点だったのに最後で妹視点になるんだよな。ストーリー上しょうがないっちゃしょうがないんだが、そこんとこうまく処理して欲しかったのさぁ……。 
涙そうそう (BIRZ EXTRA)

涙そうそう (BIRZ EXTRA)