読了本

護られし者〈2〉代償 (ハヤカワ文庫FT)

護られし者〈2〉代償 (ハヤカワ文庫FT)

主役3キャラのなかでいちばん幼いこともあって「おれを助けてくれようとする人は誰もかれも死んでしまう」とつぶやくロジャーがかわいそうすぎる。命を捨ててまで守ってくれる人が側にいるのは逆に言えば幸せなことかもしれないが……。アーレンのほうは束縛を嫌うとしながら実は逃げてるだけと親がわりの配達士はいう。人から愛情を向けられるのが、そしてその愛情がいつか嘘偽りに変じるのが怖くて、だからその前に去ってしまうのだろうか。リーシャはいい薬草師に育ってくれて嬉しい限り。でもこの後さらなる試練があるようでびくびくもの。